2021年10月25日月曜日

71A 直結シングル ミニワッター

私、taq@金田式 改め、taq@ぺるけ式 に改名致しました ^^;)



ぺるけ師匠のHPは以前からよく勉強させていただいてました。 71Aは、シングルでわずか0.7Wの小出力ながら、大変評判がいいのを知らされておりましたので、 ヤフオクで衝動ポチしてしまいました。

アンプ回路は師匠の設計に忠実に従い、でも電源部は金田式Reg.(悲しい性か?)。 一番苦しい(楽しい?)作業はシャーシ加工でした。

いつもはタカチのケースばかりでしたので、今回は自作で安く仕上げます。 L型長尺不等辺アングル(2mmx15mmx30mmx4m;ワンカット50円ナリ)と2mmアルミ板で、26cmx19cmx6cm の箱形シャーシを組み立てました。

標準シャーシより少し大きいので、ケース上の配置は楽でしたが、 内部部品との位置関係が結構大変であーでもない、こーでもないと試行を重ね・・・ なんとか収まりました。

電源トランスはとっておいたPMC-95M、アウトプットトランスはイチカワITS-2.5WSを選択しました。 350V2200μFx2のケミコンを落とし込みたかったので、ケミコンの直径より少し大きめの穴を空けて、
「シャーシに空けた大きな穴の内回りに、ケガせんようにくるりと巻いて保護するプラスチック製の・・・」
とつたない説明をしたら、シリコンハウス共立のお兄ちゃんがすぐに見つけてくれました。
「自在ブッシュ」というそうです。

フィラメントDC点火は、LM2940-5.0VというLDOレギュレータを使ってみました。 で、各ポイントの電圧値はHPの設計値とぴったり一致して、 V+; 282V、71AのIdは 17-18mA(バイアスは-35V)でこれはうまくいったとほくそ笑んだ途端! SPからピィーと大きな産声が!!澄んだ400Hz当たりの発振音でおもわず聞き惚れてしまいました。 そんなはずは・・・と開腹してみたらなんと!負帰還のL-Rたすき掛け!
一番最後(トランスの2次側配線)のところで気が緩んだのでしょう。いつまで経っても失敗、反省・・・

最初、エアータイトのAL-03(自慢になりますが、いつもは4-5wayの大型マルチで聴いております;が、 バランス調整がさっぱりわからんようになったときのために、原点復帰の意味合いで購入した、
唯一の完成品SP)を繋いだ時の印象は、チリチリと歪みっぽく、ボリュームもいっぱいいっぱいで
内心「こらあかんわ・・・」
だったのですが、このSPの能率ではかわいそうなのです。

で、長岡式バックロードD-58(フォステクスFE208-Solに交換してある)にしてみた・・・フルレンジですが。
エージングと共にしだいに本領発揮!
低音が充分とは思いませんが、バイオリンやピアノのとっても澄んだ清楚な音色が金田式とは違った独特な世界です。 しかも爆音!で鳴ります。
高能率SP+71A恐るべし!

ぺるけ師匠、すてきな Mini-Watter に会わせていただいてとても幸せです。この場をかりてお礼を申し上げます。

2021年1月22日金曜日

SX-8000 金田式 その7  (SP-10のモーター流用?)

当方のオリジナルとしては、この Start/Stop スイッチ回りの制御部分のみです。

右からinverterのTC4011BP、アナログスイッチのADG452、AVRのATmega168Aです。 この基板でStart/Stop、33/45rpm切り替え、回転数表示のLEDを制御しています。 プログラムは、ちょこっとBASICでごまかしています(大学では、Fortranを習いましたが、 BASICとPascalしか知りません)。 ATmegaの入力PinをHighにタッチするだけの動作に、TC4011BP/ADG452を前置したのは、 SP-10モーター近傍に設置したタッチスイッチからの距離が1mぐらいになるので、誤動作を懸念したからです。 (ずいぶん前に、ElectrArtさんのHPで見つけたのを、使わせていただきました。ElectrArtさん、この場を借りてお礼を申し上げます)。



動画を説明します。 Sp-10MK1のモーターは、カバ桜積層合板に設置しました。テスト中は当初、アラミド繊維の細いやつで回していましたが、 すぐほどけて切れてしまうので、ネットでSFベルト(と称する;オリジナルと手触りが違います)を入手しました。 SP-10のサブターンテーブル?に切ってある溝にぴったりです。
33回転は、ストロボスコープとにらめっこして、なんとか133.08Hz(1MHZのクリスタルで分周数7514)、45回転は計算で 179.658Hz、分周数5566としました。 ここでも、分周の設定はへいぞうさんの「CD4059setup」を利用させてもらいました。 へいぞうさん、どうもありがとうございます。

さて、モーターボード上のスイッチ、Stopが見当たりません。 33回転(赤LED)と45回転(マゼンタLED)のふたつだけです。 これは日開の照光式押しボタンスイッチ(LP01-15CH1CKN1N(R,M,Y)という)をけちったわけです。 最初はStop時はどちらも消灯させていたのですが、電源が入っているのがわからないので、 点滅させています(わかりますか?)。 調子のいいとき(部屋が暖かいとき?)は、SX-8000の重いターンテーブルがすぐに立ち上がりますが、 時々、初動時に手で助けてあげたくなります。

位相制御ですが、VR(2k)の位置で11時を過ぎると、モーターがぐずぐず言い出すので、とりあえず 調整値は8-9時あたりにセットしています。

ピアノのゆったりした曲を掛けて、目をつぶって(神経質そうに)聴いていますが、今のところ音の揺れなど感じられません。 いっそのこと、LM13600Nの出力3ch.をRCAピンで外部に出して、金田式真空管OTLで回してみたらどうかな、 と妄想しています。6C33C-bやら、421A(GE5998もある)なんか、馬鹿みたいにストックしているので・・・ 6C19Pなんぞ、箱買いすると安いぞ・・・って、あほかな。

2020年12月17日木曜日

SX-8000 金田式 その6  (SP-10のモーター流用?)

モーター出力です。発振もなく、きれいなふたこぶらくだ波形です。 バラックでは発振が乗っており解明に苦労しましたが、アース回りを見直すことで解決しました。 さて、重いSX-8000のターンテーブルが回るか心配しておったのですが、 ちゃんと回りました。トルクも充分です。瞬時に?立ち上がります。 まだ速度制御のみです。 CD4059の設定は現物合わせです。SX-8000の直径とSP-10MK1のサブターンテーブルの 直径を大体図ってみた感じでは、1週100個のパルスにつき33rpmで133Hzあたりと目星を付けました。 まだモーターの台を作っていません。182x320x25mmのカバ桜集成材を4枚注文しました。 もう少し、がんばりましょう。

SX-8000 金田式 その5  (SP-10のモーター流用?)

1年ぶりの更新でございます。 遊んでいたわけではありません。Digitalなものにうつつを抜かしておりました。 例によって、石橋を叩いて、渡らない作戦でこつこつやっておりましたが、 ようやく完成にこぎつけそうであります。 まずは、バラックで細部をしつこく調整をくり返しておりますので、 致命的な失敗を起こすはずはございません(はず)。 では、画像を、お見せします。
今回、できるだけ手持ちの部品を使って、低コストに仕上げようと目論んでおります。 ですから、金田式の儀式やしきたりをまったく無視して行っております。 純金田派(黒金田?)の方にはまったく参考になりません。 左3分の1は電源部です。 +/-25V、+/-15V、+/-5Vの三系統です。 レギュレータは、アズマブリッジボードさんのSCT2450を使った無帰還安定化電源、 さらにLM317、337、7805、7905を使った三端子Regでお茶を濁しております。 右半分はごちゃごちゃしていますが、制御部です。変換基板を駆使しております。 記事にある穴あき基板は使っておりません(目がついて行きません)。 さて、モータードライブアンプが見当たりませんね。 実はテストを兼ねて、簡易なドライブアンプがないかネットを探しておったのですが、 お気楽オーディオさんの、SANYO パワーIC、STK-408を使った、まことにおきらくな キット?を見つけました。これ1台で、20W 3ch.のアンプです。 なんと、金田式では禁忌のACアンプ構成です。 テストのつもりが、これでいいや、ちゃんと回るし、TT制御アンプとしては 実にコンパクトにできるし、と居座ってしまいましたよ。 (本音を言うと、金田式モータードライブアンプは、SP-10、DP-5000,DP-80と作ってきて、 もうお腹いっぱい、という感じがしていたので・・・) もはや、金田式とはいえません。白金田どころか、黒魔術的制御システムと申せましょう。
ケースは、大昔に作った電池式パワーアンプ、2SD188/2SA627のシングル、パラレルの4chを仕込んでいた ものを流用しました(穴だらけ!)。前面には、位相と33rpm、45rpmボリュームを持ってきました。 簡単に回らないように、ジョイント用軸受けを使って、結構面倒なことをしております。

2019年11月21日木曜日

SX-8000 金田式 その4 (SP-10のモーター流用?)

ギアトゥースセンサ MLX90217が入手できましたので、早速チャレンジ!
オープンコレクタですので、データシートにあるように5.6kΩとバイパスコンデンサを付けてます。

 
 
最初、背中に磁石を付けるのを忘れて、ウンともスンとも言わず・・・
ダイソー製100円(8個入り!)のちっちゃな磁石を両面テープで貼付けて(S極をギアの方に向けて)、ギアから2mmぐらいはなして TT を回転させるときれいな方形波が出現!!

 
動画を回転させる方法を知りません ^^;)  顔を横に向けて見てください・・・
LM311を通さない、MLX90217 素の出力ですが、方形波がまったくぶれないのがわかりますか?
位置決めは、こっちの方が簡単ですので、これでいきましょう。
 
さあ、この重いTTを制御できるだろうか?
 

2019年11月16日土曜日

SX-8000 金田式 その3 (SP-10のモーター流用?)

さらに、いろいろ実験・・・

前回の円盤パターンのFG波形が安定しないので、違うアプローチでやってみます。

OHPシートにこんなストライプ模様を印刷しました。
EXCELで列幅を1.5mmに合わせて、ずらーっとコピペ、SX-8000のターンテーブル(TT)の直径が320mmなので、A4シートで 3行+α 必要です。メンディングテープでズレないように繋げて、最後の貼り合わせ部分のずれは後で考えるとして・・・。



反射型のフォトセンサ(RPR-220)で検出を試みます。
これも、結局円盤状のストロボパターンと一緒で、FGの波形がぶるぶる震えて安定しません。
SP-10MK1のTT裏のストロボパターンはええ加減のようですが、こうしてみると侮れません。FG波形は結構安定していてぶるぶるしません。

ストロボパターンのOHPシートへの印刷は、レーザーやインクジェットプリンターを駆使して倍率やら設定をあれこれいじっても(ソフトはWin7標準のペイントやら、フリーのJTrimを仕様)、パターンがきちっとしてなくて、当方の腕ではどうにもならんと見限りました。
33、45rpmの回転を得るストロボパターンは、SX-800のTTに直接貼り付けた方が理屈に合うと考えて拡大印刷していましたが(ネットで手に入るものや、市販のストロボは大体小さい)、精度が劣るようで、むしろSP-10MK1に乗せる様に縮小印刷の方がいいかと思います。
でも、もう印刷の試行錯誤は疲れました・・・

要は、しましま模様が正確なものを探せばいい、との思いで、ネットを徘徊して、数日間・・・

で、ロータリーエンコーダーに注目、しかし穴あき加工された金属円盤の直径がせいぜい5cm程度で小さすぎるんじゃあ?(でも、パルス数500とかありますね)。精度はどうなんだろう?

次に、歯車に注目。歯車だったら、ずいぶんと加工精度が期待できるのではないかい?
小原歯車工業と云う会社の、SSAY1-100が目にとまりました。早速、ミスミで注文(送料がいらないので、重宝させてもらってます)。6mm厚で直径10cm、歯数100、値段もいい具合です。
FGの検出は透過型フォトセンサ、Panasonic CNZ1023の、LEDとフォトトランジスタの間でぶった切って、間隔を8mmに広げて再接着しました。
歯車は、中心に10mmの穴が開いてるので、TTのスピンドル径7.2mmとうまく整合するには何かいい方法を考えなければなりません。最初、適当にTTの上に置いて回してみたら、どう調整してもきれいに真円状に回転せず、結果、波形が安定せず、ダメかと思いました。
直径10mm、内径7mmのステンレス製スペーサーを入手、中心穴を7.2mmのドリルで拡張しようと試みましたが、これは完全に失敗、歯が立ちません。
外径10mmのジュラコンスペーサーなんか売ってるだろうか、としばしネット徘徊・・・、と、ダメ元で、Oリング(P7という規格で、外径10、内径6.8、線径1.9)を挟んでみましたら・・・



 
上はフォトセンサの出力(電源は+/-5V)を、LM311に通したものですが、ばっちりです。まったく波形は安定しています。左右にぶるぶる振動していません。これなら、実用になると確信しました。
SP-10のサブTT(30cmのTTの下の直径13cmぐらいのTT)の上に置いてやってみようと思います。
 
本来は、ギアトゥースセンサで検出するのが王道のようです。
MELEXIS MLX90217LUA-CAA-000-BUというICセンサがDigi-keyにあるので、マルツに取り寄せてもらってます。
 
で、糸ドライブですが、結び目が自信がありません。ヤフオクでマイクロSF-1L(周長1265mm)が売ってました。ちょうどいいかと思いますが、ちと、高い!

2019年10月21日月曜日

SX-8000 金田式 その2(SP-10のモーター流用?)

どうやら、RS-1500Uのキャプスタンモーターは手に入りそうにない・・・
と、思い出した、我が家にはもうひとつ、SP-10MK1が転がっている。
随分前に、大阪@○○館でバックアップ用に購入していたのであった(確か、3万円だったと思う)。

SP-10MK1のモーター単独で、マイクロSX-8000を回せないだろうか・・・
SP-10MK1のモーターは、直径13.5cmで、糸を掛ける為の溝がおあつらえ向きに切ってある!
回転数を、33/45rpmにあわせるべく、カットアンドトライで定数を選べばうまくいくかも知れない。

で、最大のポイントは、FGをどうやって得るかですが・・・

ネットで見つけたストロボパターン(Jpeg)を適当に拡大コピーして、A4のOHPシート3枚に印刷して貼り合わせました(外側のパターンが60Hz 33 1/3;216本)。
 
透過型フォトセンサ(オムロン;EE-SX1088)をL型アングルに固定して、
SX-8000に取り付け。
 
 
「金田明彦著:音楽を愛する電子回路 オーディオDCアンプ製作のすべて 下巻
 P.220  図33; 定数若干変更」の回路で得られた波形。
(実際は、この上にAT-666を載せて使います。) 
 
 
随分ノイズが乗っていますね。
RY-5000のモーターでターンテーブルを33 1/3定速で回していますが、波形自身も大分
左右に振動しています。これを、ボルテージコンパレータ LM319で整形すると、
 
 
なんとか、実用になりそうな気がします。
左右のぶれはSX-8000の慣性で少しは吸収されるかも知れませんが、
OHPシートの印刷面をよく観察しますと、パターンの境界がギザギザで、黒/透明の部分も
ドット抜け/黒点がポツポツ見られます。Jpeg画像をそのままPCに取り込んで印刷しましたので、
ストロボパターンの読み込み/印刷にはまだ見当の余地がありそうです。もう少し研究してみます。